ハラビロカマキリとハリガネムシ
若虫(2022 夏)
成虫(メス)(2022 晩秋)
水の中へ飛び込んだハラビロカマキリのお腹から、ハリガネムシは水中へと移動します。そして水中生活においてメスは産卵し、卵から付加した幼生は水生昆虫に捕食され、その水生昆虫がハラビロカマキリに捕食され、再びハリガネムシはハラビロカマキリに寄生するのです。 ハリガネムシはカマドウマのような他の昆虫にも寄生しており、その寄生関係は森と川の生態系にも影響することも示されています(佐藤ら 2011)。
参考文献
- Nasono Obayashi, Yasushi Iwatani, Midori Sakura, Satoshi Tamotsu, Ming-Chung Chiu, Takuya Sato (2021) Enhanced polarotaxis can explain water-entry behaviour of mantids infected with nematomorph parasites. Current Biology, 31:R777-R778.
doi: 10.1016/j.cub.2021.05.001 - Takuya Sato,Katsutoshi Watanabe,Minoru Kanaiwa,Yasuaki Niizuma,Yasushi Harada,Kevin D. Lafferty (2011) Nematomorph parasites drive energy flow through a riparian ecosystem. Ecology 92:201-7.
doi: 10.1890/09-1565.1