特別研究員 東山 大毅

東山 大毅

東山 大毅 博士(理学)

研究分野 比較形態学・進化発生生物学
連携教員 入江 直樹 教授
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東山 大毅

聖堂の飛梁を思わせる恐竜の骨格、ペルシア絨毯の如き蝶の翅に、曼荼羅のような脳神経…。我々が動物に相対した際に現れる、”一体どうやってこんな形が生まれたんだ!”という驚嘆は古代から人々を魅了し、進化の謎として今なお我々を惹きつけてやみません。
私は脊椎動物を対象に、比較形態学を主軸とした研究を展開してきました。とりわけ頭部や心臓領域のように、様々な解剖学的要素が集約し複雑な構造を織り成す部位が興味の中心です。こうした領域の丹念な発生学的観察により、私は複雑さの裏に潜む発生学上のルールとその進化を探ってきました。その過程で、例えば我々ヒトも持っている哺乳類特有の顔面や羊膜類の冠動脈のような構造が、実は祖先からの連続的な変化を上書きするような進化的新機軸(evolutionary novelty)として成立したことを明らかにしてきました。そんな大進化が、いったいどんな進化/発生プロセスのもとで起こったのか…これまでのように、遺伝子改変のような発生生物学のテクニックや化石を使った古生物学的手法を用いるとともに、RCIESではさらに発生の定量的解析等の視点を加え、複雑な構造において劇的な形態進化が起こった背景にどんな発生機構上の変化があったのかという疑問に挑戦しようとしています。

代表的な論文、著書等

  • 1.Kaoru Mizukami, Hiroki Higashiyama*et al., (2023) Coronary artery established through amniote evolution eLife 12:e83005.0
  • 2.Hiroki Higashiyama* et al., (2023) Evolution of the therian face through complete loss of the premaxilla. Evolution & Development 25(1), 103-118.
  • 3.Hiroki Higashiyama* et al., (2021) Mammalian face as an evolutionary novelty. PNAS 118(44), e2111876118.
  • 4.Hiroki Higashiyama* et al., (2018) Anatomy and development of the extrahepatic biliary system in mouse and rat: a perspective on the evolutionary loss of the gallbladder. Journal of Anatomy 232(1), 134-145
  • 5.Hiroki Higashiyama* et al., (2016) On the vagal cardiac nerves, with special reference to the early evolution of the head-trunk interface. Journal of Morphology 277(9), 1146-1158.